カラスノウタ
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鴉の末裔
(01/10/18)
「愛してる、愛してる」
娼婦のベッドでその初老の男はうめいた。
「アイシテル?ダレヲ?」
耳慣れない外国なまりの声が笑みを含んで訊ねる。
おまえじゃない、僕は、僕はずっと、……
初老の男は我に返ると、
表情の失せたこわばった頬を
そのスラブ系の娼婦の、少しやつれた白い胸に
うずめた。
「ヨシ、ヨシ、ボウヤ。ソレデイイノヨ」
女は何もなかったように、その初老の男の首筋に
指を這わせた。
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