桜木町のスープカレー店「KIKUYA」にやっとこ行ってきた。
まえ行ったときは定休日で入れなかった店。そのときは外からなんとなく見てみて、入口の狭い、わりと閉鎖的フンイキの店かな?とか想像してたけど、実際は正反対で、大きな採光窓が前面に開いたすごく開放的な空間だった。
とてもリラックスできるし、できるの待ってる間本読んだりしてるのも悪くない。ただいかんせん人気店のうえに狭いので、2時過ぎても店の外で待たされる人が出てたりするからある程度で出ていかざるを得ない。(笑)僕が着いたときは運よく空席があったけど、しばらくしてカレー食ってたら隣の席の人が相席お願いされてたりしてビックリした。もう2時半なのに。
カレーは「木の子とチキンのスリランカ風」を選択しました。スープカレーだからご飯と別々に食わなきゃならないのが面倒だけど(かの坂本竜馬も言った。「あれは、面倒がないキニな・・・飯と菜をべつべつに食う面倒が、じゃ」)、味の方は僕がこれまで食べたスープカレーの中ではダントツで一番だった。
そもそも、実をいうと僕はスープカレーで「ほんとにおいしい」と思ったことが1回もなかった。普通のカレーじゃなくスープカレーにした結果、味まで薄くなりました、みたいなスープカレーしか知らずに今まで来てしまっていたけど、今日初めて「スープカレーである必然性」みたいなものを備えたスープカレーに出会えたよ。
スープだからこそ、スパイスの充実感や複雑さが必要、なんだろうなたぶん。カレーを食べて、ごはんを食べるまでの間に、口を満たしたカレーの風味が薄らいでしまわない。味が濃い口なわけじゃなく、「風味の濃い」スープカレー、だった。
ご飯の量は3段階で注文できるようになってて、150/200/300gから選ぶように言われて相談してみたら、男性だと普通に食べて300、女性なら200が目安だと教えてくれたので300にした。でも僕にはちょっと多すぎて、後半だんだん苦しくなった挙げ句残してしまったのがもったいなかったな。よくよく考えてみれば、僕は平均的な成人男性より少食なんだった(--;
あと、ご飯の真ん中あたりにちょっとだけど「びちゃっ」とした感じになってる箇所があったのが惜しかったなー。
スープカレー初心者ながら僭越にも採点させてもらうなら、10段階の9ってとこかな。食後、例の「ジャン・クリストフ」を読みつつ飲んだコーヒーもちょっと薄口ながらスッキリおいしかったし、わざわざ行くだけの価値がある店だと思う。
もう1度は必ず行く。次はご飯を200にして。
食事のあとは例によって映画。役所広司主演の「聯合艦隊司令長官 山本五十六」を見たんだけど、マアマアでした。(笑)
山本五十六という人には数年前、この映画の原作(半藤一利「山本五十六」)とは違う阿川弘之版の小説を読んで興味を持った。その作品を信じる限り、この山本五十六という人は気の毒なことに、太平洋戦争当時の海軍総司令としては場違いなまでのリベラリスト、リアリストにして雄弁な非戦論者だったらしいんだよね。
その持論が敗れ、自らが絶対反対したアメリカとの戦争を指揮せざるを得なかったという経緯はまあまあちゃんと描けてた。海軍内部の描き方、五十六一家の描き方もリアリティがあってよかったと思う。演技という点では、南雲中将役の中原丈雄という俳優と、あと椎名桔平がよかった。
ただ・・・ダメなのは、銃後の民間人たちの描き方。時代の閉塞感をセリフとしては口にしつつも、皆さん大本営発表への疑問とかおおっぴらに言い合ったりして、無責任な現代っ子って感じにしか見えないのが残念だった。(笑)海軍内部の描写にはそれなりのリアリティがあるだけに、そこの温度差に立場的なギャップというよりもむしろ世代ギャップを感じてしまって、時代の空気みたいなものが感じられない。
先日見た「硫黄島からの手紙」が名作になって、こっちが凡作に終わってるのはそのへんが理由だと思う。
あともう一つ、青年パイロットたちの描かれ方も浅薄で、生き死にのリアリティがまったく欠落していた。非常に記号的な扱いで、はっきりいって陳腐そのものだった。
帰りは映画館のビルの地下に無印良品があるのに気づいたので寄ってみた。冬の終わりに向かってけっこう安売りの品が出てたので、細身のデニムブラックのジーンズ(1000円引きで2900円)と、あと灰色系のズボン(50%引きで1490円)を買ってみた。
この店は試着室が使いやすいのがいいな。僕の行動半径の中では、戸塚のユニクロに次ぐくらいに使いやすい、いい試着室。試着室がダメな店といい店とでは、ファッション系の買い物の疲労が4倍くらい違うってことに最近気づいちゃったんだよね。(ボソ
裾上げの対応をしてくれた店員さんも感じよかったし、この店にはこれからも気持ちよく寄れそうな気がしてうれしかった。