北鎌倉明月院
5月25日月曜日、友達3人と連れ立って鎌倉へ。滞在たかだか3時間とはいえ、なかなか珍しい経験をしてくることができました。
最初に行ったミルクホールという洋食屋さんは、大正モダン(?)みたいな古きよき「洋風」の風情ただよう魅力的な場所。肝心のメニュー(ハヤシライス)の方は、風情たっぷりの場所柄のわりにはフツーというか、母の作るハヤシライスの方がよっぽどセンスあるというか(コソコソ)、…な出来でちょっと残念だったけど。
それよりもあの店で素敵だったのは、昼間っから一行のうちの3人までが頼んだビールにまつわる一幕だった。
僕と友M(女性)は「ランチビール」を、友Mの友S(〃)は地ビール(銘柄は忘れた)のビターというやつを頼んだんだけど、若い女性店員がその3本の瓶ビールを運んできたのを見るや、破天荒な豪傑型のんべえであるSが口走った。
「こっちの方が小さい!高かったのにこっちの方が!!」
それを聞いた女性店員、間髪を入れずにニコッと(キリッと?)笑ってSを真正面から見つめ、
「でもこれは!『地ビール』ですから。」
「地ビール」って言葉の権威と付加価値と一抹のうさんくささとを、その女性店員は実に見事な間と抑揚で表現していた。
そしてあまりの間のよさにSはツノ口していた。(笑)
Sという人はいつも瞬時に人の懐に飛び込めてしまう人で、店員さんもSが相手だからこそ初対面ながら容赦なく切り返せたんだと思うけど。それに小さいといったって330mlと300mlの違いだしな。(汗
とにかくまさに当意即妙という感じで、すごくテンポよくて面白かったよあれは。
ああいう受け答えができる人なら、わざわざ客商売に従事する意味があると思ったよ。
その後、唯一ビールを回避してボランティアドライバーとしての本分に徹した(←ひどい)第四の友Iの車で北鎌倉の明月院へ。
ネット上の写真なんかを見る限り、鎌倉をあまり評価していない準・地元民の僕から見ても「鎌倉にもこんな風雅な寺があったんだ!」という驚きのある寺だったけど、その印象を裏切らないなかなかいい場所でした。
名物の紫陽花にはまだちょっと早すぎて、奥の庭園は公開期間まであと2日とやらで入れなかったりと残念な点もあったけど、センスのいい場所というのはそれだけで居心地がいい。
寺なのにトイレ近辺には洋風の植え込みがあってウサギの石像があしらってあったり、でもそのことが少しも不快じゃなくてむしろ見事に調和してたりと、形式に囚われない感覚を発揮してる住職か何かはなかなか面白い人なんじゃないかと思ったな。
それから近くにあるハーブなんかを扱う小さな店(「香り仕事」という名前だった)を覗いたり、紫芋のソフトクリームをついばんだりして帰りました。
帰宅後は疲労困憊して2時間ほど寝込んだりもしたけど(汗)、まあまあ悪くない1日だったと思う。